小鼻縮小で切りすぎた
小鼻縮小術を受け、小鼻が小さくなりすぎてしまった、小鼻の形が不自然、息が通り難くなった、傷跡が目立つなどのご相談をいただくこともあります。小鼻縮小術で切りすぎた場合の、代表的な症状は鼻翼変形で、鼻翼顔面溝が不明瞭になり、鼻翼が平坦化してしまいます。鼻翼の張り出しを改善させる際に、切除幅を誤ると丸みのない不自然な鼻になってしまいますので、切除量が過剰にならないように注意しなければなりません。また、外側から切除すると、傷が大きく目立ってしまうことがあります。
小鼻縮小失敗の修正方法
小鼻縮小術には、鼻翼の張り出しを改善する方法、鼻翼幅を短くする方法、その混合型などの術式があります、それぞれの術式よって、注意するポイントが異なります。小鼻が肉厚で幅があり、外側を切開したところ、不自然な形になってしまった場合や、小鼻の皮膚を切除し過ぎたことにより、皮膚が突っ張って法令線が強調された場合の、修正は難易度が高くなります。鼻の穴の形や大きさが左右でズレを生じ、見た目が悪くなるため、鼻の形を正確に把握し、全体的な顔のバランスを見ながら左右それぞれの切除幅と形を決定することが大切です。
ピンチノーズ
洗濯バサミでつまんだような鼻の状態をピンチノーズと呼びます。糸を用いた切らない小鼻縮小術で起こる可能性が高いと言われています。これは、小鼻を内側に寄せ過ぎてしまったことなどが原因として挙げられます。一度、引き寄せを解除した後に、適切な位置で引き寄せを行う必要があります。
アップノーズ
鼻を中央に寄せすぎたときや、縫合する際に不十分な処置をされた場合、鼻先が上を向いたアップノーズになることがあります。さらに鼻翼の切除幅を誤ると軟骨が広がってしまい豚鼻になってしまいます。アップノーズや豚鼻を避けるためには、縫い縮める幅や軟骨の位置、全体的な鼻のバランスに注意することが必要です。
小鼻縮小したのに変わらない
小鼻縮小術を受けたが変化がないという事があります。特に糸を用いた切らない小鼻縮小で起こることが知られています。直接的な手術に比べると変化が小さく、人によっては満足な効果を得られません。また、術後にあくびや大笑いなど、顔の表情を大きく変えることで、元に戻ってしまうことがあります。手術後、傷が落ち着くまでの間は、顔の表情筋を動かさないようにすることが大切です。
小鼻縮小失敗の修正
小鼻縮小の失敗再手術は原則として再切開を行います。皮膚の切除幅が足りない場合や、デザインが適切でなかった場合は、適切な切除を行い縫合することで、改善が期待できます。左右差がある場合や、鼻の変形をきたしている場合は、修正の難易度は高くなります。
小鼻縮小再手術の注意点
再手術の場合は、手術部分の組織が硬くなっていると考えられ、それらを加味した上で修正を行う必要があります。小鼻の丸みをなくさずに、サイズを小さくして幅を寄せるのには、デザイン力が求められます。修正手術の場合は、実際に手術を始めてみないと、組織の状態や癒着の進行度がわからないため、臨機応変な対応が求められます。
鼻の穴の左右差が起こることがあります。
鼻背が傾くことがあります。